バトルロープvsイナーシャーウェーブ徹底比較
バトルロープは綱引きの綱のような太いロープを波打つように動かして鍛えるツールです。
最近見かけますよね?
一方のイナーシャーウェーブ、こちらはご存知ない方がほとんどではないでしょうか?
専用のチューブを引き付けてビュンビュンと振っていくツールです。
私はこのイナーシャーウェーブの指導や普及に携わっておりまして、見た目似たようなバトルロープとの違い、その効果もお伝え出来ればと思っております。
トレーニング効果
イナーシャーウェーブはチューブを常に引きつけ続けるネガティブ動作と振っていくポジティブ動作が混在します。
筋力・筋持久力強化、心肺機能向上やチューブの抵抗の中、不安定なポジションを維持することになるため体幹強化、ボディバランス向上の効果も高く期待できます。
バトルロープはロープの重さを負荷に動作を行います。
イナーシャーウェーブのような引き続け立ち位置を堪えるようなネガティブな負荷はないので能動的に動かし強化を図ります。
常に同じ重さの綱を動かすバトルロープに対してイナーシャーウェーブは専用のチューブを振る事で負荷が生まれるので立ち位置や動かすペースで容易に負荷を変えられます。
その為短い時間のセットで全力を出せば筋力強化、無酸素運動となり、長めの時間のセットにすれば筋持久力強化、有酸素運動狙いになり各々の目的に合わせて取り組めます。
バトルロープは何本も違う重さの綱を持っていれば様々な狙いのセットを組めますがひとつだけだと融通は利かないかと思います。
勿論イナーシャーウェーブと同様全身の強化にはなりますが、引き付ける要素、不安定な中でのポジションの維持といった要素もない等トータルで見てイナーシャーウェーブに軍配はあがるかと思います。
カロリー消費
イナーシャーウェーブでは3分間で48kcalのカロリー消費を出した実験結果がありこれはバトルロープを大きく凌ぐものであるそうです。
バトルロープは綱の重さそのものが負荷になるので、きつくなってきてからは動かしたくても動かせなくなり長めのセットではそもそもやりづらい部分があると思います。
その点イナーシャーウェーブはチューブなのできつくなってきたら立ち位置を浅くする、ペースを落とすことで掛かる負荷を下げる事が出来るのでその時点での最大の力を常に発揮出来るので結果カロリー消費も高められるのかと思います。
短時間でも高いカロリー消費、脂肪燃焼効果が期待できるためシェイプアップやダイエットにも適しているといえます。
認知能力・運動能力の向上
イナーシャーウェーブはスムーズにリズミカルにタイミングをとり、ネガティブな抵抗や動きを手でも感じとり協調した動きに繋げることで認知能力・運動能力の向上が大いに期待できます。
バトルロープは全身を連動させ激しく動かすので筋力(扱う綱が重い場合)、筋持久力や心肺機能向上への効果は高いですが、イナーシャーウェーブよりも認知能力や運動能力を高める方法とは言えないかと思います。
対象年齢性別
イナーシャーウェーブはチューブなので立ち位置で負荷を容易に変えられます。
筋力の強い方は深めに立ち、弱い方は浅めに立てば良いわけです。
更にチューブを振る動作も早くすればその分チューブの張力が強くなり遠心力もかかるので負荷が増しハードに追い込めます。
基本は2本で行いますが1本でも行えるためご高齢の方や小学生の低学年のお子様でも楽しく安全にエクササイズできます。
バトルロープは13kgや8kgといったようにそのロープの重さが負荷になります。
重くてもそれしかなければそれを使うしかありません。
何種類もロープを備えておければ別ですが重いロープを何本も持っているジムや個人の方もいないと思います。
ビギナーや女性向けで使われる8kgでもご高齢の方や小学生のお子様が安全に行うことはほぼ難しいと思われ使う人を選ぶツールであると言えます。
動きの種類
イナーシャーウェーブは現時点で30種類以上、前向き、横向き、後ろ向き、飛んだり、寝たりバリエーションは更に拡大中。
バトルロープはほぼ前向きでの動作で数種類程度。
重さ
イナーシャーウェーブは2本1組でわずか1,3kg以下、バトルロープの10分の1です。
バトルロープは一般的に男性向けで13kg位、女性やビギナー向けで8kg位。
保管
イナーシャーウェーブは小さく軽いため保管場所に困りません。
バトルロープは重く大きく長い(約9m)ため、保管場所を奪い、使わない時はただただ邪魔です。
持ち運び
イナーシャーウェーブはわずか1,3kg。数セットあっても一度で持ち運びできます。
バトルロープは約13kg。持ち運びも一苦労でひとりでは2~3セット同時に運ぶことも困難です。
スペース
イナーシャーウェーブはおよそ3mですが、引いた状態で行うので余裕をもって縦4,5m、横は2m程度確保できれば快適に行えると思います。
バトルロープは9m程ありますが、中央で折り返しセットするので縦4,5mということで必要なスペースはイナーシャーウェーブとほぼ同じです。
使用場所への影響
イナーシャーウェーブはチューブの擦り切れやカスが出ることはありません。
床に叩きつけるメニューもありますがロープに比べれば傷はつきにくいと言えます。
バトルロープは常にロープが床に叩かれる為、ロープの擦り切れやほつれのカスが出てくることがあります。
またざらざらしたロープの摩擦で床に傷がつくことがあります。
導入への負担
イナーシャーウェーブはわずか1,3kg以下、保管も容易、持ち運びも楽々、導入にかかるストレスは一切ありません。
バトルロープは男性用なら13kgもあり長さは9m、確実に場所をとります。
たいして使わなくなることもあるかもしれません、その時はただひたすら邪魔な物体になります。
安全面
イナーシャーウェーブはチューブの張力、遠心力が負荷になるので徐々に動かしながら負荷を高めていけます。
肩関節も基本は大きく動かさず行うため怪我のリスクが低く、それでいてネガティブ(引きつけて堪える)の負荷はかかり続けるのでしっかり強化でき、追い込んできつくなった時も立ち位置を浅くすることで容易に負荷を下げられるので安全に鍛えられます。
バトルロープはロープの重さそのものが負荷になり肩関節、手首の関節も大きく動かすので怪我のリスクも高まると懸念されています。
重さの変更も他のロープがなければ出来ないので合わないロープで無理に行う事は怪我のリスクを高めます。
更に追い込んで動かすときには姿勢も悪くなりがちでその面からも故障のリスクが心配されます。
おまけ:
イナーシャーウェーブはまだ知名度は低いですが、その素晴らしさは徐々に知られてきておりアメリカではアメリカンフットボールのNFL、バスケットボールのNBAの複数のチームでも採用されてきております。
NFL、NBAといえば世界のスポーツ界のトップ中のトップです。
日本国内においてもラグビー、パナソニックワイルドナイツ様やオリンピック金メダル候補のアスリート、有名総合格闘家などやればその良さを感じて頂き取り入れだしています。
勿論アスリートのみならず一般の方のシェイプアップやダイエット、健康作り、体力作りにもおすすめです。
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参考動画
この動作もあくまでも一例です。様々な動作があります。