あなたのジムのチェストプレスは一体型?独立型?
チェストプレスのマシンはどのジムにも必ず置いてあるといってもいいと思います(パーソナルジムは除く)。
直立もしくはややリクライニングした背もたれがあるシートに座り胸の横から腕を前方に伸ばしていくマシンですよね。
”今日はベンチプレス混んでいるからチェストプレスにしよう”
”ベンチプレスやったけど仕上げでベンチプレス代わりにチェストプレスやっておこう”
なんて方もいらっしゃるかと思います。
ちょっと待ってください。
チェストプレスってベンチプレスの代替マシンなのでしょうか?
あなたのジムにあるチェストプレスはもしかしたら厳密にはベンチプレスの代替マシンではないかも知れません。
一体型か、独立型か
チェストプレスにも種類があるのをご存知ですか?
勿論メーカーによって同じチェストプレスでも押す方向が微妙に違うとかはあると思いますがもっと根本的な違いがあるんです。
それが一体型なのか独立型なのかということ。
左右それぞれにバーがありますが片方のみを動かしたらもう一方も一緒に動くマシンは一体型、片方のみを動かしてももう一方は動かないタイプは独立型です。
右だけ押してみて左も一緒に動くのか、左は左で押さないと動かないのか。
この違いによってチェストプレスといってもベンチプレスの代替マシンと言えるとは限らないということになります。
ベンチプレスは一本のシャフト(バー)を両手で持って押します。
チェストプレスにおいても片方を押せばもう片方も動く一体型のマシンは左右がひとつに繋がっている状態なのでベンチプレスの代替マシンと言えます。
では片方を押しただけではもう片方は動かない、左右それぞれを押さないといけない独立型のタイプのマシンは何の種目の代替マシンと言えるでしょうか?
独立型のチェストプレスはダンベルプレスの代替マシン
左右独立して動くチェストプレスはダンベルプレス(ダンベルベンチプレス)の代替マシンと考えるべきです。
一体型のチェストプレスやベンチプレスでは片側の弱い筋力(左が弱いとします)を強い右の筋力である程度補って挙げることが可能です(特にチェストプレスにおいて)。
しかし独立型のチェストプレスやダンベルプレスでは弱い側の筋力を強い側で補うことは出来ないので誤魔化しが効きません。
あなたが使うジムに置いてあるチェストプレスが一体型なのか独立型なのか理解した上で活用すると良いと思います。
扱う重量が一体型と独立型では変わる
チェストプレスにこのようにタイプの違いがあることが分かると扱う重量にも違いがあることが理解出来るかと思います。
一体型のチェストプレスであればベンチプレスの重量を参考に設定すれば良いですが、独立型のチェストプレスであればダンベルプレスの重量を参考に設定する必要があります。
先日トレーニングジムで独立型のチェストプレスをしている2名の男性がこんな会話をしていました。
”ここのチェストプレスめちゃくちゃ重くね?いつも使うジムだと50kg余裕で上がるのに全然挙がらない”
”何か設定が変だよね”
この人達は普段使っているジムの一体型のチェストプレスとこのジムの独立型のチェストプレスを同じマシンと考えてしまった為重量に違和感を覚えたわけです。
一体型チェストプレスで50kgを10回挙げられるとしたらベンチプレスのMAX(一回だけ挙げられる重量)は62.5kg位になります。
独立型のチェストプレスでの50kgはダンベルプレスで言うと片方25kgのダンベルを左右それぞれに持って行うことと同等と言えます。片方25kg(両方で50kg)のダンベルを10回挙げられる人のベンチプレスMAXは75kg位になります。
ダンベルプレスからベンチプレスのMAXを知る記事はこちら↓
ベンチプレスの反復回数からMAXを知る記事はこちら↓
この方はベンチプレスのMAXが62,5kg位なのにMAXが75kg位の人が扱う重量を持とうとした為重くて全然挙げられなかったわけです。
ただケーブル伝いで行うレジスタンスマシンはメーカーが違うと同じ重量に設定しても明らかに負荷が違う場合があります。
バーベルやダンベルならばどのジムでやろうが重量は絶対に狂いはないわけですがケーブル伝いのマシンの場合は設定の数字だけに惑わされないように注意しましょう。
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